運動器リハビリテーションとは
「運動器」とは体を動かす仕組みのことで、骨、関節、筋肉、靱帯、神経など体を支えたり動かしたりする器官のことです。「運動器」の疾患は、直接生命の危険に至ることは少ないですが、外出、仕事、移動動作、更衣、排泄、入浴などの日常生活の動作が困難になったり、寝たきりにつながったりと生活の質(QOL※)の低下をきたすことになります。当院では、機能・能力を維持、改善させ、日常生活の質(QOL)の向上を目的とし、個々の状態に合わせて訓練プログラムを立案しリハビリテーションを提供しています。
生活の質(QOL)の向上
- 動脈硬化の原因となる危険因子を是正する
- 血栓ができにくくなり、狭心症や心筋梗塞を予防できる
- 運動能力が増加し、楽に動けるようになる
- 息切れなどの自覚症状が軽減される
- 自律神経が安定し、不安やうつ状態が改善する
※QOL:Quality Of Life
心臓リハビリテーションとは
心臓リハビリテーションとは、心臓病の患者さんが、低下した体力を回復し、精神的な自信を取り戻して、快適で質の良い生活を取り戻すための総合プログラムです。
心臓疾患や大血管の疾患をお持ちの患者さまは、心臓の機能低下や安静生活の影響で、運動能力や体の調節の働きも低下しています。社会あるいは職場復帰前に、低下した体力を安全なやり方で回復させ、精神面でも自信をつける必要があります。
また、心筋梗塞や狭心症の主な原因は、心臓の表面を走る冠動脈の動脈硬化です。再発予防には、原因となる動脈硬化の進行を防ぐことが大切です。動脈硬化の進行を防止するには、食事療法や禁煙とともに、運動療法が有効であることが分かっています。
効果
- 運動能力、体力が向上し日常生活が楽になる
- 骨格筋機能が改善し、血管が柔軟になり心臓への負担が少なくなる
- 自律神経、血圧が安定し不整脈などが少なくなる
- 精神面にも良好な効果がある
関野病院の心臓リハビリテーションの特徴
循環器疾患を発症した方の再発予防(二次予防)だけでなく、心臓病の発症予防(一次予防)としての役割を担うべく運動療法を中心とした包括的生活改善プログラムの提供に努め、医療に携わる多職種との連携が図れる特徴を十分に活かしながら利用者の方々に安心して満足していただける運動支援を目指しております。
さらに内科と外科が協力して治療に当たることで、リハビリテーションによって最高の成果を目指しております。
リハビリスタッフ12名中8名が
心臓リハビリ指導士資格者